「海外旅行でオススメってどこかな」
と尋ねられることがあります。
尋ねてくれるということは、信用して頼ってくれているとか、少なくとも自分の意見を参考にしてくれようという思いの表れなのだとすれば、もちろん嬉しいことなんです。
でも、「オススメの国」なんてものはありませんね。
同じ日本人だと思っても好みや文化背景、価値観が異なるんですから、どの国どの地域がその人にベストマッチなのかはわからないので…。
でもよくよく考えてみれば、その質問は本当に「オススメの国」を尋ねているのだろうかというと、案外そういうことではないのではと思ったりします。
「オススメの国」を聞かれているのではなく、その人の好みを聞かされている、ということなんです。
尋ねられれば当然「どんなことに興味があるの?」「どんな食べ物が好きなの?」「どんなことが趣味なの?」と
「オススメの国ってどこかな」=「私の好みや価値観を聞いて!」
なので、会話の中で、どんな食べ物が好きか、観光やレジャーの好みはどんなか、ということを聞いて、そしてその話を一緒に楽しく盛り上げてあげることさえできれば、「それをそのまま旅行会社に行って話せば、『今の旬の旅先』をオススメしてくれるよ」ということで、最終的には自分でどこを薦めることもなく、相手は満足してくれちゃうわけです。
で、何が言いたいかというと、この会話のやり取りからすれば、別に海外に詳しくなくても、海外に行ったことがなくても、いくらでも相談にのれちゃうわけですね。
結果、「やっぱりあなたに相談して良かった」ってなります。自分の好みや価値観が明確になって、進むべき道が見えてくるから。
そんな私にもし「オススメの国ってどこ」って聞かれたら、迷わず「タイ」と言います。食べ物は美味いし気候は温暖だし人は優しくてフレンドリーだし物価は日本より安いし交通の便も悪くないし。もちろん欠点がないわけじゃないけど、バンコク旅行はオススメです。
なぜバンコクをイチオシするのかって? 他を知らないからですよ。